ドロップシッピングはまだ儲かるのか。売り文句抜きの数字
問いの立て方が違います。儲かるかどうかは仕組みではなく計算です。実際の粗利、集客の単価、失敗率、そしてこれがなければどの店も続かない三つの条件。
「ドロップシッピングはもう終わった」。この一文は十年前から毎年書かれています。書いているのは講座を売る人たちで、毎日それを否定しているのは実際に入金のある店です。
事実はもっと地味です。この仕組みは、それ自体で儲かるものでも儲からないものでもありません。ある計算が合えば儲かり、その計算が違えば儲かりません。両者を分けるのは、たいていの人が最初の一円を使う前に一度もやらない引き算ひとつです。
その引き算と、そこに入る数字と、払う前に確かめる手順をまとめます。
数字が本当に語っていること
失敗率と、それが測っているもの
圧倒的多数の店が失敗する、とよく引用されます。事実ですが、読み違えられています。あの数字は仕組みの難しさを測っていません。何ひとつ確かめずに店を開く人の多さを測っています。
店を開くのは数千円と二時間で済みます。入口がこれだけ安い市場は、一月のジム入会と同じで、必然的に脱落者が多数派になります。失敗率が語るのは主に、参入の敷居が低いということであって、扉が閉じているということではありません。
実際の粗利
ここで大半の見込みが崩れます。紙の上で六割の粗利は、仕入れ、プラットフォームの手数料、決済手数料、返品、問い合わせ対応を引くと、はるかに痩せた手取りになります。競争の激しい商品では一割五分を割ることも珍しくありません。
覚えておくべき目安があります。粗利が仕入れの三倍を下回るなら、集客を買う余地はありません。買えないなら別の入口が要り、それは計画そのものを変えます。
集客の単価、本当の審判
すべてを決めるただ一つの数字はこれです。客一人にいくらかかるか、その客がいくら置いていくか。残りはすべてここから導かれます。
飽和した市場では、集客の単価がこの数年で何倍にもなりました。全員が同じ枠を同じ時間帯に買うからです。これこそが業界の本当の変化で、どんな商品の流行よりも大きい。だからこそ、他社がいくら使い、いつから使っているかを見ることが、贅沢ではなく前提になりました。実際に何が見えるのかは競合の広告についての記事にまとめています。
変わってしまい、戻らないもの
目新しさの優位の終わり
かつては見たことのない商品を見せるだけで売れました。その窓は閉じました。同じ商品動画が数日で全部の場に回り、発見の効果は数か月ではなく数週間しかもちません。
直接の帰結として、商品はあなたのものではありません。あなたのものは実行だけです。ページ、条件、対応、値段。
配送にかかる日数
買い手は早く届くことに慣れました。小さな字で三週間と書いても、今は返金要求、決済の異議申し立て、そして商品の粗利より高くつく低評価を生みます。
この一点だけで、いちばん安い発送を前提に組まれた店の世代がまるごと消えました。
全部「ドロップシッピング」と呼ばれる三つの型
商品テスト
素早く並べ、集客を買い、売れたものを残す。いちばん有名でいちばん厳しい型です。広告予算と損失への耐性を要求し、ここで止まると何も積み上がりません。
育てる商標
物流は同じで狙いが逆です。層を絞り、見え方を整え、繰り返し買ってもらう。採算は二度目の注文から立ち、一度目ではありません。遅い代わりに明らかに堅い。集客の単価が客の生涯にわたって薄まるからです。
すき間の裁定
うまく満たされていない狭い層を狙います。大手には市場が小さく見えるため広告の競争が緩い。数量は控えめ、粗利は楽、そして位置は長く保てます。いちばん語られず、予算なしでいちばん手が届く型です。
始める前にやる計算
紙を一枚とって、四つの数字を書いてください。
想定する売値。客の手元に届くまでの原価、送料と梱包を含みます。客を一人得るための費用。これはその市場で他社がやっていることから見積もります。そして同じ客が一年に何回買うか。
売値から原価と集客費を引いて負なら、あなたの計画は四つ目が一より大きいときにしか立ちません。つまり繰り返し買ってもらう前提でしか成り立ちません。多くの人はこの制約を半年の赤字のあとで知りますが、始める前に書く四つの数字に収まります。
お金が実際に消える場所
思っている場所ではめったにありません。手数料でもドメイン代でもない。
損は、止めるのが遅れた広告テスト、売れないページに送った集客、日数のせいの返金、先に仕入れて売れ残った在庫、そして何より、誰も確かめていないすき間に注いだ時間から出ます。失敗した計画でいちばん高い費目は、どの請求書にも現れません。間違った方向に費やした月数です。
まだ取れる市場の兆し
需要がすでにある
今日買われている市場を探してください。これから作る市場ではありません。需要を作るのは拾うより桁違いに高くつき、それは商標の仕事であって店の仕事ではありません。
競合が緩い
競合が多いことは問題ではありません。競合が上手いことが問題です。相手のページ、納期、口コミへの返信を見てください。全員が最低限しかやっていない市場は、丁寧さだけで勝てる市場です。
商品が粗利を背負える
市場が受け入れる値段が、集客費の分を残していなければなりません。繰り返し買われない三千円未満の商品はほとんど罠です。広告のあとに何も残らないからです。選び方の全手順は売れる商品の探し方にあります。
これらを一円も使わずに確かめる方法
以上はすべて、投じる前に外から観察できます。
あなたの案にすでにどんな店があるか、何を前面に出しているか、いつから広告を回しているか、どのアプリを入れているか、品ぞろえがどの速さで動いているかが見えます。流入を見積もり、何よりその内訳が分かる。市場が買うものか、稼ぐものかが分かります。詳しい二つの手順は競合店の分析と流入の見積もりにあります。
この作業一日が、半年の回り道を防ぎます。この商売で私が知るかぎり、いちばん割のいい交換です。
最初の十万円を失う間違い
市場より先に商品を決める。 飽和した市場のいい商品は、緩い市場の平凡な商品に負けます。
弱い売り文句を広告が直すと思う。 広告は判決を早めるだけで、その代金を請求します。
他社の粗利ではなく売上を見る。 月商一千万円の店が赤字であることはあり、実際に多い。
二日でテストを止める、あるいは二か月放置する。 どちらも高くつき、後者はずっと高い。
四つの数字を書かずに始める。 圧倒的に多い間違いで、他のすべての間違いを避けられなくする唯一の間違いです。
よくある質問
始めるのに広告予算は要りますか
必須ではありませんが、その代わり時間が要ります。予算がないなら、集客は検索、費用をかけない発信、あるいは既存の読者から来ます。どれも機能し、お金ではなく月数を払う道です。機能しないのは、どちらも持たない場合です。
最初の利益までどれくらいですか
数か月を見てください。そして最初の売上と最初の利益をきちんと分けてください。最初の売上はすぐ来て、何も証明しません。最初の利益は集客費が粗利を下回ったときに来て、それには試行が要ります。
すき間と商品、どちらを狙うべきですか
ほぼ常にすき間です。商品は尽きて真似されますが、すき間はすでにあなたを知っている人に向けて品ぞろえを更新させてくれます。店を事業に変えるのはそこです。
ドロップシッピングは合法ですか
合法です。ごく普通の物流のやり方です。問題になるのは周辺の振る舞いです。嘘の納期、模倣品、法定表示の欠落。問われているのは仕組みではなく近道です。
今週どこから始めるか
三段階を、この順で。どれもお金はかかりません。
まず上の計算の四つの数字を、いちばん慎重な前提で書きます。成り立たないなら、半年を節約できたということです。次に、あなたの案にすでにいる店を十軒とり、それぞれ三つを控えます。いちばん古い広告がいつから回っているか、流入がどこから来ているか、品ぞろえがどの速さで変わるか。市場が買うものか、稼ぐものか、すでに取られているかが分かります。最後に、時間とお金のどちらがあるかで、三つの型から自分の型を選びます。
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Evidioチーム
